Airbnb記者発表会「Airbnb day」レポート
GENIC編集部 大島 優(@yuu0125)
6月15日に施行される住宅宿泊事業法を受けてAribnbが仕掛ける 今後の新たなビジネス戦略についての記者発表会「Airbnb day」へ参加したレポートになります。

第1部:airbnbの10年のあゆみと新戦略
登壇:Airbnb共同創設者兼最高戦略責任者 AirbnbChina会長 ネイサン・ブレチャージク氏
Airbnbについて
2007年自身のルームシェアの1室を貸し出したのをきっかけに創業
現在のAirbnbデータ(世界)
リスティング(宿数):500万以上件
累計ゲスト数:3億人
宿泊・体験・レストランのプラットフォームとなっている。
Airbnbのメリット①
対旅行者:ローカルな日本での本物の体験をもたらす
- 日本刀の剣術
- 効き酒体験 など
日本ならではの体験を得ることができるプランも充実。
Airbnbの メリット②
対一般(ホスト):観光の恩恵をもらたす
- 年間収入:120万UP
- 副収入を得ることができる。
2016年には副収入により新たなビジネスを立ち上げるなど、国内で9200億円の経済押上効果があったそう。
Airbnbのメリット③
- 対高齢者、地方のホスト:収入をもたらす
- シニアホスト年間収入:100万ほど
地方でのローカルな交流のある体験型ステイが人気を得て、地方の高齢者でも収入を得ているとのこと。
住宅宿泊事業法を受けて…
▼日本での原則を整備
- 明確で公平なルール
- 法律の専門家を招いたセミナー開催
- ホスト向けのガイダンスサポート
- メール/オンラインFAQを通じたホストへのはたらきかけ
- 地方時自体とも連携して、届け出などの合理化
を整備し、ホストの負担を減らしていくサポートを行うそう。
▼36社とパートナーシップ
サービス・デマンド・サプライの事業者とエコシステムをつくる。36社の内訳はANA/CCC/peach/みずほ銀行などなど。
▼クオリティに特化したAirbnb plusの発表
個別に快適さなどを審査し、
▼コミュニティの活性化
伝統的住宅を宿泊施設として公開。周辺地域の活性化も見込んでいる。
▼イベント時の宿泊施設の充実
ターゲット:2019年ラグビーW杯&2020年オリンピック開催時
リオのオリンピックではAirbnb収入が3000万ドルもあったとのこと。経済インパクトは100億円。
訪日外国人の目標数
2017年:2900万弱
2020年までに;4000万人目標
2030年までに:6000万人目標
⇒宿泊施設が必要とされ、ホームシェアリングの需要が高まる。
第2部:新戦略の具体的な取り組み
登壇:Airbnb Japan 代表取締役 田邊 泰之氏
Airbnb partnersとは?
新しい体験型の旅が日本らしいカタチで成長するために、Airbnbだけでは難しい旅先での安心・
■サービスパートナー…利用者に独自のサービスを提供
行政手続き、メッセージのやりとり、チェックイン、清掃、
ホストに必要なサービスを提供する事業者。
例:エボラブルアジア⇒
⇒日本中で誰もがホストになることが可能に!
■サプライパートナー…多様な資産を効率的に運用
個人や企業が所有する資産をホームシェアに活用していく。
パソナと提携して支援プログラムをサポート。
ビジネス・自治体・旅館・ホテルと提携し、
■デマンドパートナー…Airbnbのリスティングを利用した新サービス
自社の旅行商品にAirbnbの宿泊・
CCC・ANA・peachなどと提携。
日本中の農業体験、お祭り、酒造など日本らしい文化を体験できる。
具体的にどんな取り込みがあるのか?
例① pop culture×Airbnb partners
不動産×ASOBI SYSTEM×Airbnb⇒原宿でポップカルチャーを体験できるリスティング(部屋)
ASOBI所属のアーティストとコラボレーションしたリスティングを発表予定。
例② Traditional Culture×aribnb
天童工芸職人×mbs×Airbnb⇒京都郊外の伝統工芸と古民家を活かした 京都広域でのコミュニティ作り。
京都の中心に集まる観光をより広いエリアに広げていくことを想定。
例③ Local Life×Airbnb
インアウトバウンド仙台・松島×KADOKAWA× Airbnb
塩竃の文化・暮らしを活かした新しい旅の体験。
暮らすように旅をすることを目指し、
例④ New Home×Airbnb
OPNEHOUSE×ORANGE
ホームシェア時代の新しい住宅の開発
年内販売を目標として暮らし方が変わる家のありかたを提案予定。
体験型の旅の日本独自の進化を目指していく。
第3部:パートナー企業代表挨拶
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社 増田宗昭氏
Airbnbは宿泊施設保有数としては世界1位で126万件を保
世界2位はマリオットグループ。訪日外国人は4月単月でも290万人いて、
Airbnb内:世界で人気の都市ランキング 1位東京 2位パリ 3位大阪
と日本は人気が高く、注目されている。
近隣国からの訪日率は台湾20%・韓国2%・中国0.5%
中国人が訪日すれば、1億人訪日もありえない話ではない。
▼6月月初に3000人にアンケート(マクロミル調査)
Airbnb認知度28.8%
利用者2.3%
▽利用者と未利用者のホームシェアのイメージ
- 宿泊料金が安い
- 違う体験ができる(未利用者に伝わっていない)
は利用・未利用に関わらずイメージは近しい。
▽未利用者イメージ
- トラブルへの不安
- 知らない人を泊めることへの抵抗感
と、国内での認知度はまだまだ。
しかし、利用者満足度は82.7%満足
未利用者へオンラインでAirbnbについて説明を行った後の使
⇒国内には食わず嫌いな人が多い状況である。
CCCがAirbnbと提携すること
Tカード会員数は6700万人
うち20代81.8%
全国で50%以上のアクティブユーザー
東京都56%、アライアンス179社
⇒2018年Airbnbで宿泊するとt-
Airbnbへの理解を深め、体験の機会を与え、
記者発表会にはAirbnbのリスティングをイメージしたブースも
各テレビ局など報道番組からの記者も多く、民泊への関心がうかがえるAirbnb dayでした。 GENIC読者層の女の子たちもリーズナブルに海外旅行を楽しむためにAirbnb利用をしていることが多く、国内でのホームシェアリングの展開は引き続き興味深いです。